勤めていた会社を退職して起業をすると、事務所を持つ必要がでてきます。アラサー800万ビジネスマンの場合、様々な設備や環境が整ったオフィスで仕事をしている方がほとんどですが、総務部門でもない限り、事務所について考えた経験は少ないはずです。起業で失敗しないためには、起業後の事務所はどのように考えたらいいのでしょうか? いずれ起業したいと思っているアラサー800万ビジネスマンの方は必見です。

できるだけ事務所は自宅にする

僕は事務所は、できるだけ自宅にしたほうがいいと考えます。自宅以外に事務所を借りてしまうと、固定費がかかるためです。起業直後の売り上げ、利益の安定しない時期は固定費を上げることは、資金繰りの悪化に直結するため、命とりとなります。まずは生き残ることを最優先するべく、事務所は自宅の一室や一か所に構えます。テーブルとパソコンがあれば、それで立派な事務所です。コンサルタントやカウンセラー、コーチなど設備がほぼ不要な業態はこの方法でできます。僕も、自宅の一角を事務所にしています。また、事務所を持つことが不可欠なように思われる業態でも、自宅事務所を検討すべきです。例えば、物販なら、通販専用にする、飲食ならデリバリー型にできないかと考えることなどです。飲食業の起業が失敗しやすいのは、食材費や人件費に加え、店舗の賃料もかかり、固定費がかかっていることも一因と考えられます。失敗しないために、自宅を事務所にすることも考えてみてください。

自宅を事務所にすると通勤時間0秒

自宅を事務所にすることのメリットとして「通勤時間が0秒になる」ということが挙げられます。また、交通費もかかりません。朝起きたら、すぐに仕事に取り掛かれます。食事も自宅で済ませられるので、経済的です。僕も昼食と夕食は、自宅で取るようにしています。起業してから家族と過ごす時間も増えて、より幸せを実感することができています。小さいお子さんがいる方は、保育園に預けることなく、育児をしながら仕事に取り組むことができます。最近では、アラサー800万ビジネスマンの方の多くが勤める大企業では、少しずつ週に数日自宅勤務を導入する会社も増えていますが、起業すれば毎日を自宅勤務にすることも可能です(笑)。なお、打ち合わせなどのときには事務所以外のカフェなどで行うとよいでしょう。

生活と仕事の切り替えをうまくやるのがポイント

デメリットとしては、生活と仕事の切り替えをうまくやらないと仕事モードになれないということがあります。家族がいる方は、話しかけられるなどして集中できないかもしれません。対策としては、できるなら仕事専用部屋をつくることが挙げられます。難しければ、カフェなどにパソコンを持ち込んで仕事をするのもいいでしょう。起業すると、定められた勤務時間などありませんし、だれも管理してくれませんので、より自律的な仕事の仕方が求められます。

さいごに

起業当初は、特に固定費をいかに減らすかが最重要です。事務所がほしくなっても、売り上げが安定してきて、事務所の賃料を払っても利益が十分残るくらいになってから考えるようにしたほうがいいでしょう。それではまた!