起業家が初期に陥りがちなのが休みもなく長時間労働をしなくてはならない状況です。土日も休みがなく、少ない睡眠時間で仕事をしていると、パフォーマンスが落ちるため成果も出にくくなります。この記事を読んでいるアラサー800万ビジネスマンの中には、起業を通して、時間的な自由を得たい、と考えている人も多いでしょう。僕もそうでした。だから僕は、起業後に時間の余裕を持てるように、サラリーマン時代のうちに準備を整えてから退職しました。その結果、起業後の今は実際に睡眠時間や家族と過ごす時間、趣味のジムに通う時間をサラリーマン時代よりも増やすことができました。会社での制限された働き方から解き放たれたくて起業しても、サラリーマン時代よりも何倍も忙しくなってしまう起業家と、そうでない起業家。その差はどこにあるのでしょうか。

休みもなく働くのは新規顧客獲得に労力がかかるから

休みなく働いている起業初期の友達に、何に時間を取られているのか聞いてみると、多くの答えは集客や取引先開拓などの新規顧客獲得の作業でした。確かに起業初期は、業歴が浅いため顧客の数が少ないことが予想されます。既存客も一定程度は脱落していきますから、その穴埋めとして新規顧客の獲得は欠かせません。獲得目標数値に達していれば休むこともできますが、そうでない場合は休みも返上して仕事をするはめになります。かといって代わりに誰かにやってもらおうとして人を雇うとお金がかかるので、売り上げが不安定な起業初期にはそれはできません。結果として、初期の起業家は顧客数が安定するまで、休みもなく、朝早くから夜遅くまで働かなければならないといった状況に陥ってしまうのです。

新規顧客集めを誰かに頼れるビジネスをするのがいい

では新規顧客獲得のために休みなく働く状況を避けるにはどうしたらいいのでしょうか。僕は、自分でやるのではなく、誰かに任せられるビジネスをするのがいいと考えました。誰か他の人が新規のお客さまを連れてきてくれて、自分に売り上げをもたらしてくれる。そんなシステムがあったら、新規顧客を獲得しなきゃいけない状況でも、自分は休みをしっかり取ったり、仕事の日もしっかりと睡眠を取ったりすることができます。

不動産投資なら新規顧客集めを不動産屋さんにお願いできる

僕がサラリーマン時代に始めた不動産投資は、新規顧客集めを他の人にお願いできる仕組みがありました。不動産投資における新規顧客開拓は、賃貸用住宅に住んでくださるお客さまを探すことです。これを「入居付け」と言います。この入居付けをやってくれるのは誰かというと、街にある不動産屋さんです。お部屋さがしをしたい方は不動産屋さんに来ますので、ここに入居者を募集していることをお伝えしておくと、お客さまを部屋に案内してくれて、営業をしてくれます。入居者を決めてくれた不動産屋さんには、成功報酬をお支払いすればOKです。人を雇う必要はありません。自分でする必要があるのは、物件の募集手続きを管理してくれている不動産屋さんなどとの打ち合わせや、その他の不動産屋さんへのごあいさつ回りくらいなので、ほとんど労力はかかりません。特に、忙しいアラサー800万ビジネスマンには向いていると思います。

さいごに

起業後に時間的自由を得るために必要なのは、新規顧客集めを他の人に任せられる状況をつくることです。自分ですべてをやらないと回らないビジネスでは、時間的自由は得られません。僕がサラリーマン時代に始めた不動産投資には、その仕組みがありました。この仕組みを支えてくれている不動産屋さんはとても大切な存在です。僕は、いつも不動産屋さんへの感謝の気持ちを忘れないようにしています。これは、サラリーマン時代からずっと変わりません。サラリーマンとして働いていたときも、本業で携わってくれた外部の関係者の皆さんには常に感謝の気持ちと敬意を持って接していました。この方たちがいなかったら、自分はなにも成果を残せないと知っていたからです。アラサー800万ビジネスマンの皆さんも、ふだんから一緒に働いている仲間や関係している方に感謝の気持ちと敬意を持って接してみてはいかがでしょうか。その行動は、時間的自由獲得につながると思います。それではまた!

 

筆者(玉崎孝幸)プロフィール

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