実力がつき始めてきたアラサー800万ビジネスマンのなかには、上司の下で仕事をすることに窮屈感を感じている人もいるのではないでしょうか。

そりが合わない上司のせいで会社を辞めたいと思っている人もいるかもしれません。

僕はそこまでは思ったことはありませんが、なにをするにも上司の決裁が必要なサラリーマンは自由度が少なく、自分には合っていないなあと思っていました。

そこで、今回は上司の指示や決裁から逃れて仕事をするために必要なことをお伝えします。

サラリーマンのままではいつまでたっても上司がいる状態

あなたの上司の上には別の上司がいます。そのまた上にも上司がいますね。ずっと上まで行くと社長がいます。

アラサー800万ビジネスマンが多く勤める上場企業では、社長の上には株主がいます。僕が勤めていた会社もそうでした。社長も、オーナーでなければ結局誰かの指示を受けて仕事をしているにすぎないのです。

こう考えると、どれだけ出世をしても、結局誰かの言うことを聞いて仕事をすることになってしまいます。

ただし、上に行けばいくほど裁量が増えるので、やりたいことを実現しやすくなります。その分責任が重くなったり、現場から離れてマネジメントをしなければならなくなったりするわけです。

また、すべての業務は社長から権限を委譲されておこなっているとも考えられます。社長一人ではできないから、役員、部長、課長、と権限が細かく委譲され、最後にあなたのところにやっていい範囲を決めたうえで仕事が下りてきているのです。

これでは、指示や決裁から解放されて自由に仕事をするのは望むべくもありません。

売り上げの偏りや不安定さがある事業者は自由がない

人の指示を受けずに仕事がしたいと思うなら、個人事業主になるか、大半の株を持ったうえで会社を起こすかして、事業者になるしかありません

当然ながらこれには安定を捨てるリスクが伴います。それでも、事業者になっただけでは指示から逃れることはできません。

まず、売り上げが一社のお客様に偏っている下請け状態だと、仕事をもらう会社の言うことを聞くしかないから指示から逃れられません。外部の人間になっている分、同じ会社の上司よりも厳しい指示がくる恐れが高いと言えます。

また、売り上げが不安定な事業者も、仕事をくれるところの言うことを聞くしかありません。

僕が知っている事業者仲間もこのどちらかのパターンがとても多いのが実態です。

この結果、つきあいたくもない取引先やお客様と付き合うことになり、嫌な人間関係から抜け出せないままになってしまいます。

お客様を多く抱えてかつ安定させることが大切

指示から抜け出すには、お客様が多くてかつ安定していることが大切なのです。安定して買ってくれるお得意様が何十人もいるような状態ですね。

これを実現しない限り、誰かの指示通りに仕事をする状態が続きます。

残念ながら多くの事業者はこの状態です。特に起業直後のお客様が少なく、売り上げも安定しない事業者はほぼすべてこの状態と言えるでしょう。

そうなりたくなければ、サラリーマンのうちにお客様を多く確保しておくことです。

僕は、サラリーマンのうちに不動産投資をすることでその状態を実現しました。

一戸一戸の入居者様がお得意様なので、僕の場合は約50人のお得意様がいるようなもの。一人が抜けても、全体的には影響が少ないと言えます。

売り上げが一定額を保てるため、安定起業を実現できました。

さいごに

サラリーマンで出世してのぼりつめても、結局上司がい続けます。課長、部長になったところで、結局社長から権限移譲されているにすぎません。

それよりも、小さくてもいいから事業者として独立したほうが指図を受けずに仕事ができます。ただし、お客様が多く安定した売り上げを上げられなければ、より厳しい現実が待っています。

「人間関係が嫌で起業したのに、結局もっと嫌な人間関係のなかで仕事をせざるを得なくなってしまった…」。そうため息をつく事業者は少なくないのです。

アラサー800万ビジネスマンで上司が原因で会社を辞めたいというあなた。

辞めてもまた嫌な上司はやってきます。そういう人は、サラリーマンのうちに準備をして、リスクの少ない安定起業をめざしてみてもいいんじゃないかと思います。

それではまた!

 

筆者(玉崎孝幸)プロフィール

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