会社を辞めて好きなことをして生きていたい、というサラリーマンの方は多いと思います。
でも少なくとも数年は辞められない、という場合、サラリーマンをしているあいだにどんなキャリアを積むかは退職後に大きく響いてきます。
僕は、辞めたい人ほどいまのキャリアを充実させることが必要だと考えます。
今回は、キャリアコンサルタントとして、サラリーマン経験を積んだ者として感じる、社内キャリアの重ね方についてお伝えします。
独立前に得ておきたい経験を積めるキャリアを選ぶ
数年後にサラリーマンを辞めようとしている30代が、ほかのサラリーマンと違うのは、サラリーマンとして活動できる残された期間が少ないということです。
独立すると、基本的には再びサラリーマンに戻ることはほとんどありません。
だから、もしキャリアを描くなら、独立前に得ておきたい経験を挙げて、それを実現できる部門や職種を選んでできるだけ早く異動に向けて動くことが大切です。
例えば、僕の場合は独立前に組織のなかでマネジメント経験を積みたいと考えました。
その結果、僕の場合は退職直前の一年間は社外に出向し、契約社員の方をマネジメントする仕事をしました。
他人である部下のモチベーションはどうしたら上がるのか、どうやったら周りの人たちが気持ちよく仕事をできるのか、といったことを悩み、苦しみながらも学びました。
この経験は、独立した今もとても役に立っています。
未経験の仕事、顔見知りのいない職場を選ぶと成長スピードが加速する
もし独立前に得ておきたい経験のイメージがわかない場合は、やったことがない仕事や顔見知りがまったくいない職場への異動をめざすことをオススメします。
これらの仕事や職場では、経験や人脈が通用しにくいので、イチから手順を覚えて、周りの人の信頼を勝ち取って、恥をかきながら仕事をする経験を積むことができます。
30代に入ると、自分のなかの仕事の進め方や段取りが固定化しがちです。
そうなると、成長スピードが遅くなってしまいます。
成長スピードを上げるには、わからないことが多いなかで試行錯誤する経験が有効です。
あと数年しかないので、できるだけ成長幅を伸ばしていくように仕事や職場を選んでいくことが大切です。
その点で、僕は社外出向してとてもよかったと思っています。
社風もわからず、知見もなく、人脈もないところから、少しずつ教わりながら仕事を進めたことは貴重な経験でした。
1年間で5年分くらいの成長ができたと思っています。
さいごに
退職・独立する、と決めるとこれまで何気なく過ごしてきたサラリーマン生活が一変します。
あと数年しかない、と思うとこの期間でできるだけ学びとって経験も積んでおかなくては、という気持ちになることができます。
一種の「締め切り効果」ですね。
その意味では、いつまでに退職・独立する、という期限も含めて決めるのが有効です。
するとそれまでのあいだに何を経験して、どんな状態で独立するかを具体的に考えやすくなります。
退職・独立をめざしているサラリーマンの方は参考にしてくださいね。
それではまた!
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