サラリーマンが転職するときのホンネの理由は、ほとんどが人間関係だと思います。
嫌な人間関係から抜け出したくて、転職するサラリーマンが後を絶ちません。
その場合、転職先でも合わない人といっしょに仕事をする場合、また退職したくなってしまいます。
このパターンにはまらないためには、どんな行動をすべきなのでしょうか?
人間関係も含め環境を選べないのがサラリーマン
僕がキャリアコンサルタントをしていて出会う転職希望者のなかにも、人間関係が嫌だから転職したい、というケースは非常に多いのが実情です。
その場合、僕は「転職した先でもまた人間関係に悩む恐れはありますがその場合はまた転職するのですか?」と問いかけるようにしています。
人間関係の悩みは転職で完全に解決できるとは限らないからです。
サラリーマンはほかの人が作ったビジネスの仕組みの中で労働力を提供するなので、基本的には与えられた環境の中で仕事をするものです。
もし今の職場の人間関係が良好な人も、人事異動や部門の再編などによってその状態がいつ終わるかは保証されていません。
残念ながら人間関係を含めた働く環境を思い通りに選ぶ権利はサラリーマンには ほとんどない、ということを認識しておく必要があります。
人間関係が合わないときは、仕事にフォーカスしたほうがいい
そんななかでも、今ある人間関係が合わないので何とかしたい、という場合はどうしたらいいのでしょうか。
僕は、仕事で結果を出すことにフォーカスして日々を過ごすのがいいと考えます。
人と人との関係性というところにフォーカスするのではなく、職場全体がめざしている目標への意識を高めるということです。
そこに意識が高まると「同僚と合わない」といった小さなことを気にしにくくなります。
他社との生き残りをかけた激しい競争下に置かれているのだから、同じ会社の仲間同士でいがみ合っていても仕方がない、という感覚です。
その感覚になると、同僚のことを仲間として見られるようになり、その人のいいところを見て、教えを乞うたり、協力したりしようという気持ちになれます。
仕事で結果を出すためにその同僚の助けが必要なのだとしたら、嫌な気持ちを抑えて頭を下げることもできるでしょう。
そのように行動が変わってくると、同僚との関係性も変わってくるはずです。
人間関係が合わないという人は、人間関係にフォーカスしてしまっていることが多いので、少し視野を広げてみることをオススメします。
人間関係でやる気が左右されがちな人は独立が向いている
さて、人間関係で悩みがちな方にオススメしたいことがあります。それは独立を視野に入れることです。
実は、起業家のなかには、人間関係がどうしても合わなくて自分でビジネスをつくって自分が好きな人とだけ仕事がしたい、というモチベーションで起業をした人も多くいます。
また、独立をめざすとなると、結果にフォーカスせざるを得なくなります。
その結果、人間関係といったことを気にする余裕はなくなります。
周りの人の力を借りることが不可欠だからです。
僕の場合は、退職、独立してからは人間関係で悩むことはまったくありません。
尊敬する方や前向きな方とだけ仕事をすることができているからです。
サラリーマンを辞めて感じる大きなメリットの一つです。
おわりに
転職をしても、転職先でまた人間関係に悩み、転職を 繰り返した結果、徐々に転職市場での価値を落としてしまっている人が多く見受けられます。
「仕事は好きなんだけど人間関係が…」という人は、まずは自分が任せられた仕事で結果を出すことを意識してください。
そうすることで、徐々に周りがあなたを見る目が変わってくるはずです。
気がつくと人間関係など気にしなくなっていることでしょう。
それではまた!
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